アジアの特定の進行固形癌における高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)又はDNAミスマッチ修復欠損(dMMR)の割合

【婦人科腫瘍研究】

1. 目的

特定の種類の進行癌のMSI-H/dMMRの割合を明らかにすることを目的とします。MSI-H/dMMRは癌の遺伝的な所見の一つで、MSI検査により明らかになります。

現在、ある種の進行癌についてはMSI-H/dMMRの割合のデータが非常に限られており、本研究ではMSI検査を受けた患者様の情報を収集することで、MSI検査陽性率に関する信頼性の高いデータを得ることを目的としています。

2. 研究期間

2021年2月17日~2021年12月31日

3.研究対象者

MSI検査キットが免疫チェックポイント阻害薬であるキイトルーダのコンパニオン診断薬として承認された2018年9月1日以降、本研究の承認日(2021年2月17日)までに、京都大学医学部附属病院 産科婦人科において、MSIコンパニオン診断を受けた子宮体癌、卵巣癌、子宮頸癌の患者さん

4. 研究方法・利用する情報の項目

方法

データを既存の医療記録から電子的に収集し、開発受託機関であるParexel Internationalで解析されます。解析結果は、MSD株式会社及びMSD International GmbH(シンガポール)に提供されます。本研究のために新たに必要な診察、検査等はありません。収集するデータには以下のようなものがあります。

1) 患者情報(年齢、性別、家族歴 等)
2) 病歴
3) 治療歴
4) MSIコンパニオン検査の結果

5. 個人情報の取り扱いについて

収集されたデータの提供は、特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。データの提供は当院のID(カルテ番号)とは別に研究用のIDで匿名化した上で行い、この2つのIDの対応表は、当院の研究責任者が保管・管理します。また、研究を学会や論文などで発表するときにも、個人を特定できないようにして公表します。

6. 利用または提供の停止

研究対象者又はその代理人の求めに応じて、研究対象者が識別される試料・情報の利用を停止することができます。停止を求められる場合には下記の連絡先にご連絡ください

7.研究資金・利益相反

本研究を計画した企業(MSD株式会社)との契約もとづき、企業が負担する研究費により実施します。利益相反については、京都大学利益相反ポリシー、京都大学利益相反マネジメント規程に従い、京都大学臨床研究利益相反審査委員会において適切に審査・管理しています。

8. 共同研究機関および研究責任者

がん研究会有明病院 肝・胆・膵内科:佐々木 隆
国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科:奥坂 拓志
神奈川県立がんセンター 消化器内科・外科:上野 誠
九州がんセンター 消化器・肝胆膵内科:古川 正幸
東邦大学医療センター大森病院 食道・胃外科:島田 英昭
広島市立広島市民病院 外科:丁田 泰宏
大阪市立大学医学部附属病院 肝胆膵外科:久保 正二
関西医科大学附属病院 胆膵外科:里井 壯平
奈良県立医科大学附属病院 消化器・総合外科:庄 雅之
埼玉県立がんセンター 消化器内科:原 浩樹
京都大学医学部附属病院 腫瘍内科:金井 雅史
愛媛大学医学部附属病院 産婦人科:松元 隆
兵庫県立がんセンター 婦人科:長尾 昌二
東京慈恵会医科大学附属病院 婦人科:岡本 愛光
近畿大学病院 産婦人科:松村 謙臣
四国がんセンター 婦人科:竹原 和宏
福島県立医科大学附属病院 婦人科:藤森 敬也

9. 問い合わせ・連絡先

京都大学医学部附属病院 産科婦人科 研究責任者 万代 昌紀
住所:〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町 54
TEL:075-751-3269

相談窓口

京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(TEL)075-751-4748,(E-mail)ctsodan★kuhp.kyoto-u.ac.jp

※E-mailは、★を@に置き換えてください

京都大学医学部婦人科学産科学教室