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当科について
ご挨拶
産婦人科は周産期(産科)、腫瘍(婦人科)、生殖内分泌(不妊治療)、女性医学からなる非常に幅広い領域で、女性の健康をトータルに支える診療科です。
当教室は明治32年(1899年)に創設されて以来、100年を超える長い伝統を持つ診療科であり、その歴史のなかでさまざまな婦人科手術療法の開発や生殖医学の確立等、日本や世界の産婦人科のなかで先駆的な役割をはたしてきました。
産婦人科はドラマチックな女性のライフサイクルを扱い、生命の再生産であるリプロダクションを専門とする唯一の科であり、本来は学問的にも臨床的にも大変深みのある魅力的な領域です。
臨床的にもお産を取るという医療は他にない素晴らしい体験であり、私も含め、お産が大好きな医者ばかりです。もちろんお産はときに急変し大変な事態になることもありますが、当科ではそのような急変患者さんを数多く引き受けて、何とか母児ともに無事にお産ができるよう全力を尽くしています。
いっぽう私自身は婦人科腫瘍学を専門としており、開腹手術もそうですが、特に腹腔鏡手術やロボット手術を用いた婦人科のがんの手術を一生懸命やってきました。
さらに、がんの免疫療法や子宮内膜症の癌化のメカニズムの解明など、京都大学らしい基礎研究に基づいた臨床開発、いわゆるトランスレーショナルリサーチも早くから手掛けてきました。
また当科の生殖医療部門は日本でもっとも早くから体外受精に取り組み、この分野をリードしてきました。現在はさらに腹腔鏡を用いた子宮筋腫や子宮内膜症の治療から癌生殖の分野までも含め、幅広い診療をおこなっています。
最後に女性医学の分野は最近、ようやく確立されつつある女性のプライマリケア領域ですが、当科では思春期・更年期診療のみならず、漢方医学や最新のIT機器を用いた女性のライフサイクルのサポートまでユニークな診療を展開しています。
このように、当科は産婦人科のすべての分野において最先端の医療を提供できる体制と技術を有しており、同時に患者さんの立場に立って考えられるプロフェッショナルな医師のチームです。
どのような悩みを持つ患者さんであっても来てよかったと思っていただけるように日々努力を重ねています。
ぜひ、京都大学産婦人科をよろしくお願いいたします。
京都大学医学部婦人科学産科学教室
教授 万代昌紀
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