教室勧誘イベント
Kyoto Exchange Meeting

私たちは毎年5月から6月に京大産婦人科医局に関心のある医学部6回生、研修医、修練医の先生を対象に教室勧誘イベント「Kyoto Exchange Meeting」を開催しています。

このコロナ禍で近年はオンラインと現地のハイブリッド開催を継続していますが、例年活気のある皆さんを迎えて、楽しい説明会となっています。

2025年度の開催年月日はまだ未定ですが、詳細が決定しましたら、こちらのホームページ上でお知らせいたします。

ご参考までに、下記は2024年度の開催報告になります。

2024年5月11日(土)に例年と同じ京都大学医学部の敷地にある杉浦ホールで 「Kyoto Exchange Meeting 2024 専門研修プログラム選択を考える〜産婦人科医のキャリア形成を見据えて〜」を開催しました。この会は京都大学婦人科産科学教室と関係病院の説明会です。

当日体調不良や急な業務でご参加いただけなかった先生もございましたが、オンラインを含め140名を超える先生に参加登録をしていただき、当日は100名の会場も満席で活気に満ち溢れたとても充実した一日となりました。参加者の半数70名は、産婦人科を選択肢の一つと考えておられる初期研修医と学部生の方です。残りの半数は、京都大学関係病院から集まっていただいた部長や中堅、後期研修医の先生方でした。九州や関東、北陸といった遠方からも現地にご参加いただき、誠にありがとうございました。

午前は、ハンズオントレーニングを行い、開腹での縫合結紮手技、腹腔鏡での運針トレーニング、今年からVirtual Reality(VR)を用いたロボット手術のシミュレーションを取り入れて体験していただきました。

午後は、発表形式と会場からのリアルな質問に答えながら、会を進行していきました。まず産婦人科のキャリア形成をどう行っていくかについて、3名の先生にご自身の医師生活を振り返り、ご発表いただきました。次に産婦人科医修練医の一週間をドキュメンタリー映像として放映し、素朴な様々な質問に答えていきました。さらに関係病院の紹介を行った後、コーヒーブレイクをはさみ、京都大学病院の子育て支援の取り組みをご紹介し、進路相談の座談会を行いました。こちらも会場からのリアルな質問に人事担当がどう考えているかを答えるというスタイルで行いました。

懇親会場にバスで移動し、よく晴れた5月の京都の郊外で、美味しい料理を頂きながら、楽しいひと時を共有できました。本企画に、大学スタッフ・大学院生一同ワンチームで行って参りましたが、本会に参加いただいた産婦人科を選択肢に考えておられる皆様の一助となれば嬉しく存じます。

手作りの運営のため至らないこともあったかと存じますが、皆様の御協力の御支援のお陰で、会を円滑に行うことができましたこと、厚く御礼申し上げます。そして近い将来是非、京都大学婦人科産科学教室と関係病院グループ(温知会)で一緒に産婦人科医療を盛り上げていただければ幸いです。

2022年度のKEMの様子はこちら

2022年度の様子も、少しお伝えいたします。

梅雨も間近と迫り紫陽花が咲き始めた2022年5月21日の土曜日、京都大学医学部附属病院の敷地に面した杉浦地域医療研究センターにおいてKyoto Exchange Meeting2022を開催しました。当医局でのキャリア形成や関連施設紹介を中心としたリクルートセミナーであり、オンラインを併せたHybridセミナーとして現地参加者は運営スタッフも含めて48名、オンライン参加者は46名と合計94名の参加者を迎えました。

午前中に初期研修医と医学部6回生を対象とした実技トレーニング(腹腔鏡のドライボックスを用いた縫合結紮、帝王切開子宮創部モデルを用いた縫合結紮、会陰裂傷モデルを用いた縫合結紮と3つのトレーニング)を行いました。

産婦人科医として修練を開始したばかりの後期研修医達も上手に指導しており、非常に頼もしい一面が見られました。

休憩を挟んで、13時からワークショップ1「産婦人科の働き方改革2022」というタイトルで、3人の演者から其々の施設における働き方改革を提示して頂きました。兵庫県立尼崎総合医療センターの安堂有希子先生は、産科診療を中心とした総合病院における働き方の課題や取り組みを中心に、神戸市立医療センター中央市民病院の大竹紀子先生は当直明けの超過勤務労働制限を実施している施設における経験を中心に現状と課題を説明いただきました。洛和会音羽病院の伊藤美幸先生から、自施設の取り組みだけでなくDiversity(多様性)やEquity(公平性)に関する意識改革の提案も頂きました。

Coffee Breakとして産婦人科関連クイズを挟み、ワークショップ2では「これからの産婦人科の働き方を語ろう!」と題して、シナリオ内容を複数の産婦人科医で討論するワークショップを実施しました。仮想シナリオでは産婦人科医8名が勤務する中規模病院において、病欠や産休に入る医師をサポートするために個人や組織がどのように取り組むか、という内容を取り上げました。
参加者からの意見は匿名で書き込んでもらい、その意見を前面モニターで拾いあげつつ議論を進めます。参加者から若手や中堅医師の本音、管理職の苦労など現場に即した意見やコメントが多く寄せられました。
産科当直を含めた超過勤務や長時間労働規制の法整備が進む中で、現状のままでは医局運営が難しくなるという危機意識を共有しました。これらの課題を医局として真摯に向き合う覚悟があることを、参加した医学生や初期研修医に示すよい機会となりました。

後半は恒例の関係病院紹介を行い、各病院の勤務医から地域の魅力や研修内容を紹介いただきました。学生や初期研修医が自分達の未来を想像する機会を得て、また医局や関係病院の働き方改革への真摯な取り組みや熱意を感じてもらえる半日になったのではないかと考えています。

京都大学医学部婦人科学産科学教室