上皮性卵巣癌の妊孕性温存治療の対象拡大のための非ランダム化検証的試験

【婦人科腫瘍研究】

概要

卵巣癌の根治目的である標準治療は、子宮全摘術+両側付属器摘出+大網部分切除+追加化学療法である。今回、卵巣癌患者でかつ、妊孕温存希望の患者に対しての子宮および非患側付属器温存治療の有用性を検討する。治療は患側付属器摘出+大網部分切除+リンパ節郭清を施行した後、追加化学療法としてTC療法(パクリタキセル+カルボプラチン)4~6コース行う。Primary endpointを5年生存割合とし、根治的標準治療と比較して妊孕温存治療の有用性を検証する。

対象

強く妊孕性温存を希望する卵巣癌のかたで、卵巣癌1期(IA明細胞腺癌、もしくはIC期非明細胞腺癌)の条件を満たすかた。

京都大学医学部婦人科学産科学教室