卵巣明細胞腺癌の血栓症、合併症、臨床転帰の評価

【婦人科腫瘍研究】

概要

卵巣癌の患者さんにとって、血栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓)は命に係わる重大な合併症です。多施設共同研究で後方視的に明細胞腺癌と漿液性腺癌を組織型別に比較し、血栓症の合併症頻度を明らかにすることを目的とし疫学研究を行います。さらに血栓症に関連する因子を明らかにすることで予測や早期治療を個別に行うことを目指しています。

対象

2000年から2012年に当院で卵巣癌(明細胞腺癌と漿液性腺癌)と診断された患者さん
研究共同先:MDアンダーソン癌センター、大阪大学、埼玉医科大学

疫学研究の情報公開について

情報公開

疫学研究とは,人の病気の原因・病態の解明,および予防・治療の方法の確立を目的とする研究です。京都大学産婦人科では,過去の診療記録より得られた情報を利用して,現在まで行われた婦人科癌の診断・治療の評価を行い,そしてより良い診断・治療法を確立し患者さんに還元できるように,疫学研究を行っています。

疫学研究は,京都大学大学院医学研究科・医の倫理委員会の承認を得た後,研究責任者の管轄のもとに行われます。当院にすでに記録されている臨床情報をもとに行われるため,対象となる患者さんにあらたにご負担をおかけすることはありません。また,この研究の結果は専門の学会や学術雑誌に発表されることがありますが、対象者のプライバシーは十分に尊重され,個人に関する情報(氏名など)が外部に公表されることは一切ありません。 

もし,疫学研究にご自身の臨床情報を使用されることに同意されない方は,下記メールアドレスにご連絡くだされば,解析対象から除外させていただきます。同意されない場合でも,診療上であなたが不利益を被ることは一切ありません。また研究に関して、ご不明の点がございましたら,いつでもメールアドレスにお問い合わせください。 

お問い合わせ先

京都大学医学部附属病院 産婦人科事務局(電話:075-751-3269、FAX: 075-761-3967)
また苦情がある場合は、
京都大学医学部附属病院 医療支援係(電話:075-751-3661)まで

京都大学医学部婦人科学産科学教室