日本語版DRSP(Daily Record of Severity of Problems)の開発と妥当性、信頼性の検討

【女性健康医学研究】

※本研究の参加者の募集は、本研究への協力を承諾した大学・医療機関などの施設でのみ行っています。

1. 研究の目的

PMSを正確に診断するには、約2ヶ月の間毎日症状記録をつけ、それを医師が診断するプロセスが必要なのですが、これまで日本には正確な診断に耐えうる症状記録用ツールがありませんでした。そこで今回我々は、世界的に最も正確な症状記録ツールとされるDRSP(Daily Record of Severity of Problem)を日本語訳した症状記録用スマートフォンアプリケーション(以下、スマホアプリ)、「日本語版DRSP(DRSP−JAPAN)」を開発しました。これが診断に耐えるツールであることを証明するために皆様にこれを利用していただき、その回答内容を確認するプロセスが必要です。本研究により、日本初の日本語版PMS診断用ツールが開発されます。

2. 研究の方法

スマホアプリDRSP−JAPANを使って、3ヶ月の間毎日25項目の症状を記録していただきます。本研究に参加するためには、研究協力施設や研究担当者から受け取ったチラシにより、アプリのログインIDとパスワードを伝えてもらうことが必要になります。月経開始前後約20日間を記載していただくと、研究期間終了のメッセージが表示されます。(いつ研究期間が終了するかは、開始日から次の月経開始が何日あるかによりますので、あらかじめお伝えできません。最短で16日間、長くとも約50日間になります。)本研究期間は3年間を予定しています。

3. 参加者のリスクと利益

毎日スマホアプリを使って症状記録するという手間や時間的負担が不利益になります。しかし、研究参加によりご自身の心身の状態に対する理解が深まる可能性があるほか、研究参加者のうち希望者には月1〜2回、産婦人科専門医より女性の健康に関する情報がメール配信される、という利益があります。

4. 費用と謝金

スマホアプリのインストールは無料ですが、通信料はご負担いただくことになります。ご協力いただいた方に3000円分の金券をお渡しいたします。

5. 研究内容の情報提供、情報の取り扱い

研究に関する資料は、他の研究参加者の個人情報等の保護、研究に支障がない範囲で入手・閲覧ができます。得られたデータは学会発表や論文にて公表するほか、将来新たに京都大学医の倫理委員会で承認された研究、例えば新たなPMS診断ツールの開発に関わる研究などに二次利用される可能性があります。

6. その他

本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理理委員会 の審査をうけ承認され、研究機関の長の許可を得て実施しております。本研究への参加は自由意思であり、ご参加されなくても一切不利益は生じません。各種ご相談、お問い合わせは下記問い合わせ先までご連絡ください。

お問い合わせ先

京都大学医学部附属病院 産科婦人科 女性健康医学研究室
研究代表者:江川美保
研究担当者:池田裕美枝
TEL: 075-751−3284(平日10時〜16時)
E-mail:pms★kuhp.kyoto-u.ac.jp (★を@に置き換えてください)
※できるだけメールでのご連絡をお願いします。

京都大学医学部婦人科学産科学教室