若年女性のがん、免疫疾患、および早発卵巣機能不全患者における妊孕能温存のための卵子凍結保存

【生殖研究】

概要

若年女性のがんや自己免疫疾患に罹患された患者さんにおいて、抗がん剤による化学療法や放射線療法、あるいは免疫抑制剤による治療により、治療後に卵巣機能が著しく低下あるいは喪失し、無月経や不妊となる場合があります。また、まれには自然に早く閉経してしまう場合もあります。そこで、原疾患の治療前または治療初期に卵子を採取し、凍結保存しておくことで、疾患の治療後にも妊孕能(にんようのう)(妊娠する能力)を温存することができる可能性があります。未婚の場合、将来結婚され、妊娠を希望された際に、保存していた卵子を夫精子で受精させ、この受精卵を子宮に移植することで、妊娠・出産できる可能性があります。既婚の場合は、卵子採取後にただちに受精させて受精卵を凍結保存します。 本研究の目的は、このような患者に対して卵子凍結を臨床研究として実施し、その有効性、安全性を検証します。

対象

特定の疾患(若年女性のがんや自己免疫疾患など)の患者

詳細

本研究の情報の公開は大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)に開設されたホームページで行われます。

https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr.cgi?function=brows&action=brows&type=summary&recptno=R000017181&language=J
UMIN-CTR試験ID: UMIN000015212

京都大学医学部婦人科学産科学教室