子宮体がんに対する腹腔鏡下傍大動脈リンパ節郭清術

【生殖研究】

概要

子宮体がんに対する根治術として子宮全摘術、両側付属器摘出術、骨盤リンパ節郭清術、そして傍大動脈リンパ節郭清術が行われます。近年の腹腔鏡下手術の普及により、骨盤リンパ節郭清術までは腹腔鏡下に施行することが可能となりましたが、腹腔鏡下の傍大動脈リンパ節郭清術は保険診療として認められていません。開腹にて行う傍大動脈リンパ節郭清術は剣状突起下まで約50cmの皮膚切開が必要となる負担の大きな手術で、術後疼痛や合併症が問題となります。腹腔鏡下手術は、開腹手術と比べて創部が目立たないばかりか、術後の痛みや腸閉塞などの合併症が少なく、回復が明らかに早く良好です。最近の報告から、傍大動脈リンパ節郭清術に関しても、腹腔鏡下手術が開腹手術と比べて術後の回復が早く、早期に退院でき、安全性や根治性を損なわない治療であると期待されますが、まだ確立された治療とは言えません。本試験は、腹腔鏡下傍大動脈リンパ節郭清術の実用性や安全性、有効性を検討するための臨床試験です。

研究実施期間

承認日から2022年3月31日まで。

共同研究機関名

大阪医科大学附属病院 産婦人科。

研究に利用する情報

本研究では、対象患者の診療情報(カルテ)から検査結果のデータ、画像、病理診断データ、再発の有無、生存の有無等を研究の情報として利用します。

研究機関の名称及び研究責任者

研究機関:京都大学医学部附属病院 産科婦人科
研究責任者:京都大学医学部附属病院 産科婦人科教授 万代昌紀
副研究責任者:京都大学医学部附属病院 産科婦人科講師 堀江 昭史

個人情報保護について

本研究は,京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受けた後,研究機関の長の許可を得て、研究代表者の管轄のもとに行われます。この研究の結果は専門の学会や学術雑誌に発表されることがありますが、プライバシーは十分に尊重され、対象者の氏名、イニシャル、カルテ番号、標本番号等の情報は全て匿名化され、研究機関外部に公表されることは一切ありません。

また、研究計画書および研究の方法に関する資料は他の研究対象者等の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、入手閲覧することが可能です。 その他、本研究に関して、ご不明の点がございましたら,いつでも下記連絡先にお問い合わせください

 

京都大学医学部附属病院産婦人科事務局

問い合わせ先 堀江 昭史
連絡先 電話:075-751-3269、FAX: 075-761-3967
京都大学医学部附属病院 相談支援センター:電話075-751-4748
ctsodan@kuhp.kyoto-u.ac.jp

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