教室員による活動報告

上田優輔

JSOG Congress Award 受賞報告

京都大学医学部 婦人科学産科学 助教

上田優輔

受賞のご報告

2022年8月に開催されました第74回日本産科婦人科学会学術講演会において、”JSOG Congress Award”を受賞させて頂きました。 【発表タイトル】 Cervical MUC5B and MUC5AC protect pregnant uterus from ascending pathogens 【研究内容】 妊娠維持における子宮頸部の役割は実はよく分かっていません。今回、子宮頸部は妊娠内容物を物理的に支持する役割より、むしろ上行性感染を防御する関門としての役割の方が重要であることを、トラケレクトミー後に妊娠された患者さんの腟分泌物やトラケレクトミー後に子宮全摘をされた患者さんの標本を用いて示しました。さらに、その上行性感染防御において子宮頸管腺から分泌されるMUC5BとMUC5ACが重要な分子であることを示しました。 【感想・抱負】 京都大学関連病院の多くの先生方に腟分泌物サンプルと臨床情報のご提供をいただきました。今回の受賞は関連病院の先生方のご支援のおかげです。この場を借りて感謝申し上げます。臨床業務でお忙しい中、本研究にご協力いただき本当にありがとうございました。  今後は早産を減らすべく、MUC5B/5ACを用いた早産予測マーカーや予防・治療法の開発をすすめていく所存です。

2022/12/11

京都大学医学部婦人科学産科学教室