教室員による活動報告

中村充宏

JSOG Congress Encouragement Award受賞報告

京都大学婦人科学産科学教室 生殖研究室 大学院4年

中村充宏

受賞報告

この度、2026年5月15日から17日にかけて北海道で開催されました第78回日本産科婦人科学会学術講演会において、JSOG Congress Encouragement Awardを受賞いたしましたのでご報告いたします。

今回の受賞は、日頃よりご指導いただいております先生方、共同研究者である北陸先端科学技術大学院大学の松村教授をはじめとする共同研究者の皆様、そして研究活動を支えてくださった研究室の皆様のご支援とご協力の賜物です。この場をお借りして心より感謝申し上げます。

今回発表した演題は、「Evaluating a novel cryoprotectant for optimal freezing of human ovarian tissue: impact of Carboxylated Poly-L-lysine on follicle preservation」です。卵巣組織凍結保存は、がん治療などにより卵巣機能の低下が予想される患者さんに対する重要な妊孕性温存法ですが、凍結・融解に伴う組織障害が課題となっています。本研究では、新規凍結保護剤であるカルボキシ化ポリLリジン(PLL)の有用性を検討し、卵巣組織の保存性向上につながる可能性を示しました。

本研究はまだ基礎的検討の段階ではありますが、卵巣組織凍結保存技術のさらなる発展と臨床応用に向けた重要な知見となり得ると考えております。今後も基礎研究と臨床研究の橋渡しを意識しながら、がん・生殖医療の発展と患者さんのQOL向上に貢献できるよう、一層精進してまいります。

2026/06/10

京都大学医学部婦人科学産科学教室