教室員による活動報告

櫻井梓

JSOG Congress Encouragement Award受賞報告

京都大学婦人科学産科学教室 生殖研究室

櫻井梓

受賞報告

この度、第78回日本産科婦人科学会学術講演会において「婦人科骨盤MRIの自動3次元セグメンテーションAIモデルの開発」に関する研究発表を行い、JSOG Congress Encouragement Awardを受賞いたしました。

本研究は、婦人科手術における「骨盤内の3次元的な解剖把握」という課題に取り組んだものです。骨盤MRIから立体的なイメージを描く能力には個人差があるとされており、AIを用いてMRI画像から子宮・卵巣・筋腫・骨盤血管を自動的に3次元表示するシステムを開発しました。

2024年5月より富士フイルム株式会社および京大関連病院を含む6施設との多施設共同研究として開始し、現在200例以上のデータを用いて検証を進めています。AIの精度は良好で、子宮動脈などの主要血管のみならず深部の細小血管の可視化にも成功しています。現在は京大病院産婦人科の術前カンファレンスでこのAIが作成した3D画像を活用した術前シミュレーションを行っており、筋腫核出術における核出イメージの共有や、悪性腫瘍の骨盤深部再発巣の立体的な把握に役立てています。

本研究は、ご協力いただいた患者さんおよび関連病院の皆様のご支援によって成り立っています。心より感謝申し上げます。今後は、このシステムを治療効果の評価・術前シミュレーション・外科教育へと応用できるよう発展させ、手術の安全性向上と婦人科教育の質的充実に貢献してまいります。

2026/06/14

京都大学医学部婦人科学産科学教室